2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

汝自身を知る

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」とは、孫子の兵法に出てくる有名な一節。いわゆる戦いに勝とうと思うのなら、まず相手のことをよく知らなければならない。どういう相手なのかを研究し、自分の長所や短所なども理解していく。そうすれば、どんな戦い…

心構え

ここ最近「君はどうなりたいんだ」と問いかけたくなる若い美術家の卵をよく目にする。要するに「将来、どんな美術家になりたいのか」「どういったコンセプトで、どう表現しようとしているのか」「どういうスタイルで稼ぎたいのか」などがなく、自分の描きた…

ハングリー精神

「もっとこうなりたいというハングリー精神があるからこそ、人は何かにチャレンジしようと思うものであり、そこからさらに新しい力を発揮するような遺伝子がオンになるのです」という名言がある。 この世界で自分の実力は十分通じるはずだ・・・なんて、自惚れ…

観察眼

哲学者 和辻哲郎が残した「『観る』とはすでに一定しているものを映すことではない。無限に新しいものを見いだして行くことである。だから観ることは直ちに創造に連なる。しかしそのためにはまず純粋に観る立場に立ち得なくてはならない」という名言がある。…

地動説

ガリレオ・ガリレイが残した「どんな真実も発見してしまえば、誰でも簡単に理解できる。大切なのは発見することだ」という名言がある。 天文学の父と呼ばれるガリレオは、発明されたばかりの望遠鏡を、長い年月を費やして改良し、自ら天体望遠鏡を発明する。…

他山の石

いわゆる「アドバイス」とは、他人に対して提供される推奨や意見、指導を意味する。だから、良いアドバイスには値段がつけられないと言われるように、身近にすぐれたアドバイザーがいる人は、良き忠告を受け止めて実践するので滅多に失敗しない。あらかじめ…

失敗は成功の基

精神分析学者 ジグムント・フロイトが残した「たくさんの失敗を重ねてみて、初めて真実の全体像に出会えるのだ」という名言がある。 人は失敗してしまうことを悪いものだと嫌って避ける傾向にある。だけど、本気で成し遂げたいことであれば、チャレンジした…

真理をつく

哲学者 カントが残した「人間はすべて、文明が進めば進むほど俳優になっていく。つまり、人間は他人に対する尊敬と好意、典雅と無私の風を装うが、それにたぶらかされる人はいない」という名言がある。 これは原始時代の人は、裸のまま動物を狩猟するなど、…

根性

芸術家 村上隆の著書に「君はアートを勉強をしているの?勉強もしないで、自分の好き放題をイラストにしてるんだったら、いつまで経ってもフリーでネットに画をあげてるだけの自称イラストレーターなの。わかってるのかね?(中略)ガリ勉しないと無理!勉強…

教えを乞う

私が若い頃はネット検索で手軽に調べられないため、何かわからないことがあったら、それを知る人に聞くしかなかった。または手当たり次第に身近な友人知人に教えを乞うてみたり、その伝手を頼って情報収集するなど、人界戦術を展開して答えを探し出す。そう…

木を植えた男

平成時代が始まった頃、人生の先輩に誘われて、短編アニメーション「木を植えた男」の上映会へ参加した。当時ネット環境なんて影も形もなくて、映画雑誌も読んでいないため、予備知識はまるでなかったけど、観終わってみれば、よく知らなかったからこそ、す…

努力の天才

この世の中には天才と呼ばれる人がいる。美術の世界で言えば、圧倒的な表現力で作品を創り出したり、パッとひらめく感性だけで創作できると言った能力の持ち主ことだ。しかし、そういう人たちの中で上手くいくのは一握り。なぜなら、天才タイプの人は才能に…

鳩と青年

先週、県立美術館の展覧会を鑑賞した後に家路へ向かっていると、一羽の鳩が飛び降りて来て、目の前を元気よく歩き出したので、私はしばし立ち止まって、鳩の動きをジッと見ていた。なんとものどかな景色である。穏やかな気持ちにさせられる。あー、そういう…

チーム!

「共同体というのは、仮想的な組織であり、メンバーと見なされる個々人からなるものだ。では、共同体の利益とは何か。それは、構成するそれぞれのメンバーの利益の総和である」という名言がある。 山口市はもちろんすべての市民がそうではないけど、比較的に…

この春、かつて母校サッカー部の中心選手で活躍していたR君と初めて語り合う。実は約7年前にサッカー部を強豪校へ引き上げた元監督の還暦のお祝いで一緒になって、面識ができたものの、その後コロナ感染症などで出会う機会がない時が過ぎた。だから、呼びか…

奇跡の恩恵

童話作家アンデルセンが残した「この世界全体は奇跡の連続ですが、私たちはそれに慣れすぎて、それらを当たり前のことと呼んでいます」という名言がある。 2020年初頭に国内初の新型コロナウイルス感染者が確認されてから、昨年の夏頃に一段落するまで、私た…

温故知新

科学者 益川敏英の著書に「井の中の蛙は大海を知らない。でもいったん井戸の外につまみ出されれば『こんな世界があったのか』と気づく。さらに周りを見渡して、この向こうにも何かがあるんじゃないかと考え始める。そうして自分がいた井戸の本当の意味や姿に…

幸福論

アランの幸福論の中に「望んでいるものは何でも、人を待っている山のようなもので、とり逃がすこともない。しかし、よじ登らねばならない。われわれの社会は、求めようとしない者には何ひとつ与えない。辛抱強く、途中で放棄しないで求めようとしない者には…

愛情

昨日は来週からの作品展「てご屋のてしごと展」の準備を制作者とスタッフの合わせて4名によって行われ、展示作品をキビキビした動きで段取り良く飾り付けてていく姿に感心させられた。12年前に初めて開催した時とはすべてが大違い。こつこつ粘り強くやること…

万物流転

「万物流転」という言葉がある。その意味は、この世にあるすべてのものは、絶え間なく変化してとどまることがないということ。 ヘラクレイトスはこのような万物流転を「誰も同じ川に二度入ることはできない」と言い、人々が同じ川に入ったとしても、常に違う…

偶然

科学者 湯川秀樹の著書に「人間はすべてを知っているわけではない。客観的に物事が、どこまであらかじめ決定されているかを知らない。だからこそ、人が生きつづけている間に、少なくとも、その人にとっては思いがけないことが何度も起こる。思いがけないこと…

初心忘るべからず

作曲家 イーゴリ・ストラヴィンスキーが残した「世間の人は、創作をはじめるためには、まずインスピレーションを持っていなければならない、と思っている。それは間違いだ。インスピレーションは努力によって、まさに仕事することによってのみ、動き出すこと…

噛み砕く

「調べ高ければ、聴くもの稀なり」とは、自分だけが正しいといくら高みから話しかけても、耳を傾けてくれる人は少ないという意味である。 いわゆる専門家たちによる専門的な話し合いは、難度の高い専門用語ばかりで、一般の人たちに理解を得ることは難しい。…

目の付けどころ

「多くのことは、それ自体では不可能事に見える。だが、視点を変えるだけで、可能事になりうる」という名言がある。 今年1月、ニューヨーク・タイムズ紙の企画で「2024年に行くべき52カ所」のなんと第3位に選ばれた山口市。それ以来、ギャラリーの前にある一…

謙虚に学ぶ

赤塚不二夫の著書に「自分が最低だと思っていればいいのよ。一番劣ると思っていればいいの。そしたらね、みんなの言っていることがちゃんと頭に入ってくる。自分が偉いと思っていると、他人は何も言ってくれない。そしたらダメなんだよ。てめぇが一番バカに…