尾崎眞吾さんが金子みすゞの詩から想像して描かれた鉛筆画作品をご覧ください。
さみしい王女
金子みすゞ
つよい王子にすくわれて、
城へかへつた、おひめさま
城はむかしの城だけど、
薔薇もかはらず咲くけれど、
なぜかさみしいおひめさま、
けふもお空を眺めてた。
「魔法つかひはこはいけど、
あのはてしないあを空を、
白くかがやく翅(ハネ)のべて、
はるかに遠く旅してた、
小鳥のころがなつかしい」
街の上には花が飛び、
城に宴はまだつづく。
それもさみしいおひめさま、
ひとり日暮(ヒグレ)の花園で、
眞紅(マツカ)な薔薇は見も向かず、
お空ばかりを眺めてた。
この他作品は尾崎さんのホームページで、ご覧いただけます。
http://www.ozakishingo.com/
また、平成17年12月27日(火)~1月13日(金)横浜高島屋で開催されます
「金子みすゞ展」で作品を見ることができます。
(作品には著作権があり、無断転載はご遠慮ください)