蓄音器

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尾崎眞吾さんが金子みすゞの詩から想像して描かれた水彩画作品です。

 蓄音器
         金子みすゞ


大人はきつとおもってゐるよ
子供はものをかんがへないと

だから、私が私の舟で
やつとみつけたちひさな島の
お城の門をくぐつてとこで
大人はいきなり蓄音器をかける

私はそれを、きかないやうに
話のあとをつづけるけれど
唄はこつそりはいてつ来ては
島もお城もぬすんでしまふ


この他作品は尾崎さんのホームページで、ご覧いただけます。
http://www.ozakishingo.com/

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