大西靖子木版画 -野の花の四季ー

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十二月

       大西靖

枯草のなかに寝ころぶと

お日さまのにおいがした

まっ青な空に

遠い記憶のような

昼の月がでている


画像の作品である「つわ(石蕗)の花」は「つわぶき」のことで、晩秋から初冬にかけて長い花茎を
まっすぐに伸ばし、菊に似た黄色い頭状花を付けて葉の形は蕗(ふき)に似ていますが、
それよりも光沢のある深緑で少し厚みが感じられます。
主に暖地の海辺や畦などに自生しますので、大西さんのアトリエがある天草に咲き始めたころでしょうか。