オカモッチ・ワールド

イメージ 1

若い美術家はそのほとんどが作品が売れないので何らかの職業に就きながら制作しています。
このオカモッチワールドの作者である岡本君も美術大学を卒業してから収入を得るために
契約社員として関東の某工場で働いた経験があります。
その時に彼は組み立ての仕事を楽しみ、工夫して精度の高いものを作り、
そして、小さなグループの責任者まで信頼され、正社員の打診も受けましたが、
彼はあくまでも美術活動資金という目的だったので、やんわりとこの話を断って、
契約を満期まで勤めて山口県に帰ってきました。

ところで山口のような田舎でも「ニート」と「フリーター」の若者に出会います。
彼らは何かやりたいことがあるけど、就職先や資金不足などの理由で気の毒なケースもありますが、
そのことを言い訳にして、高いプライドを持った理想主義者たちもいて、
岡本君のようにその場やその時の自分が楽しめるような明るさがあれば、
出会った人たちがチャンスをくれて、夢を応援してくれる暖かい世間になることを知りません。