版画に見る印象派 陽のあたる午後、天使の指がそっと

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下関市立美術館では5月24日よりこれまであまり紹介されてこなかった印象派および
その周辺の画家による革新的創造力で版画芸術を広めた作品展が開催されます。

■版画に見る印象派 陽のあたる午後、天使の指がそっと■

会期 2008年5月24日(土)~6月29日(日)
時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日
会場 下関市立美術館2階展示室 下関市長府黒門東町1-1
入場料 一般800円(640円)、大学生600円(480円)
※( )内は20名以上の団体料金
※18歳以下の方、70歳以上の方などは観覧料が免除されます。
主催 下関市立美術館、読売新聞西部本社、KRY山口放送

■展覧会概要■

美術の歴史においてルネサンス以来の変革といわれる印象派は、19世紀後半、フランス・パリに発し、
20世紀のはじめにかけ西欧のみならずアジアをも含んだ世界中を席巻しました。今日なお、高い人気を
誇る印象派が浮世絵版画に触発された画家らによって生まれた運動であることはよく知られています。

その一方で、ピサロドガをはじめとして、印象派の多くの画家たちが自ら版画を手がけ、版画の歴史に
足跡を残していることはあまり意識されていません。

そこで、このたび開催の「版画に見る印象派」展は、このみすごされてきた領域に光を当てるため、
あえて版画のみという思い切った構成をとり、これまでにない形態の印象派展となっています。
さらに今回の出品は、ロマン主義、バビルゾン派、ポスト印象派など、印象派に前後する動きにも
目配りしたラインナップとなっています。それは、フランスの19世紀という、ヨーロッパ美術の
ひとつのクライマックスをコンパクトに見通そうという野心的な試みでもあります。

近代、版画は、イメージ伝達のメディアとして報道、出版のほか、ポスターなど商業的な場でも大いに
活用されました。大衆文化の受け皿としても新しい世界をひらいた版画の芸術性と社会性とのかかわり
など、様々な切り口を見出せる本展は、美術ファンのみならず幅広い立場の興味を刺激するものと
期待されます。

http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/bijutsu/
下関市立美術館