アーツ・アンド・クラフト展

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北海道立釧路芸術館では6月21日より18世紀の産業革命がもたらした芸術分野における機械化、
量産化に反発し、無名の職人達の手による中世の手工芸に芸術本来のあり方を求め、
その後「アーツ・アンド・クラフト」を導いた英国・ロンドン生まれの工芸家で詩人かつ
思想家ウィリアム・モリスの作品を紹介する展覧会が開催されます。

■ウィリアム・モリスとその時代 アーツ・アンド・クラフト展■

会期 2008年6月21日(土)~8月31日(日)
時間 9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日 月曜日(ただし、7月21日、8月11日は開館)、7月22日(火)休館
会場 北海道立釧路芸術館アートホール 北海道釧路市幸町4丁目1番5号
観覧料 一般1000円(800円)、高大生600円(400円)、小中生200円(100円)
※高校生以下とその親は親子割引料金で観覧できます。
※10名以上は団体料金で観覧できます。
※本展および前回開催の展覧会の観覧券半券をお持ちの方はリピーター割引料金で観覧できます

■展覧会概要■

ウィリアム・モリス(1834-1896)は、ロンドン生まれの工芸家で詩人かつ思想家。
18世紀の産業革命がもたらした芸術分野における機械化、量産化に反発し、無名の職人たちの手による
中性の手工芸に芸術本来のあり方を求めました。

純正な素材や誠実な手仕事の重要性を主張するモリスの詩想は、その後革新的な工芸運動「アーツ・
アンド・クラフツ」を導くことになります。モリス自身、陶板や壁紙、織物、家具、ステンド・グラス
のデザインを手がけ、また独自に考案した3種類の書体による刺繍や物語集を数多く出版しました。
そして1888年に開催された第1回アーツ・アンド・クラフツ展には、当時の主要な芸術家、建築家、
工芸家の多くが加わるなど、運動は最高潮に達したのです。

その影響は、日本を含め、欧米の産業化した国々へ急速に広まります。とりわけアメリカでは、
1890年代後半以降、アーツ・アンド・クラフツ協会が各地の主要都市に設立され、陶器や工芸の
芸術家村が多数生まれるほどになりました。

本展では世界各地に展開したアーツ・アンド・クラフツ運動を、発祥の地イギリスと独自の発展を
遂げたアメリカの作品約140点により紹介します。宝飾、銀器からテキスタイル、照明、家具など
多彩なジャンルにまたがる作品群は、それぞれが手の温もりを感じさせ、今の時代にあっても新鮮な
輝きにみちています。

http://www.kushiro-artmu.jp/
北海道立釧路芸術館