黄金のカルテット

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高3の時、サッカー部のクラスメイトが何気なく見せてくれたサッカー雑誌には
W杯スペイン大会の特集がありましたけれど、サッカーが今ほどメディアで流れないため、
海外のスター選手は初めて知る選手ばかりで、唯一、前年度のトヨタ杯でMVPの活躍をした
フラメンゴジーコだけを知っていました。

そんなレベルだった私がどうしてもW杯が見たくなったのは、優勝候補筆頭のブラジル代表の
「黄金のカルテット」と呼ばれる豪華な中盤選手のプレー。
なぜならこの雑誌の記事を読めば読むほど、これを必ず見なくてはならないものだと
強く思いこむほど熱く書いてあるので、早朝、眠い目をこすりながらも期待に胸を躍らせて
「黄金のカルテット」を見ましたら…
それはマラドーナの個人技のような素人でも凄いとわかるものではなく、
多くのゲームを観て目の肥えたサッカーファンでないと理解できない玄人好みの動きで、
マンガのような面白さを求めていた私はついていけず、テレビの前でフリーズしていました。

ちなみにこの大会でのブラジルは二次リーグでイタリアに敗れて優勝を逃してしまい、

最も前評判がいいチーム、面白いサッカーをしたチームが勝つとは限らない

という代表例のチームとして挙げられています。

ところで、この昔話を書きましたのはサッカー部のご父兄の方からいただいた
このたびのゲームのDVDを繰り返して見ている内に

(黄金のカルテットは)コンビネーションを煮詰める時間がなかった

というジーコの言葉を思い出したからで、サッカーで勝つには何が必要なのだろうか、
その深さをあらためて感じています。