残照

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像は池田千鶴さんの油絵。昨日までの作品展で展示していました。美味しそうに食べている人は見ていても気持ちいい。たったの1品、しかもありきたりなカレーライスであったとしも大好きな人、愛する人と食べれるのなら美味しいに決まっている。

この絵の左側にあるルーの残照。夕陽のように名残惜しく食事の余韻を感じさせる。また、どこか遠慮がちにくっつき合っているスプーン。まだまだ、お互いがよくわからないから楽しい。ほんの少し知っただけで、飛び上がるほど嬉しくなる。きっと付き合い始めたばかりの若い恋人同士が仲良く食事した後の作品なのだろう。
 
ぼんやりと小さな幸せが感じさせてくれる。そして、「ごちそうさまでした」と嫌味に言いたくなってしまう馬鹿馬鹿しい気分。いや、しあわせのお裾分けをいただいてありがとう!と感じた方が明るい気分になれるのだろう。そんな日常の小さな一コマ。わかりづらい一コマ。そこに生きている実感があることを教えてもらえた。