先日、近県にいる若い新聞記者の友人がやってきた。この春、四国へ転勤するとのこと。義理堅く報告しに来てくれた。ありがとう！君のような人がいるから元気でいられる。馬鹿みたいに先輩面していたら、あっという間に置いて行かれるだろうな。自戒の念を強く感じた。そんな彼と高校野球の話題で盛り上がった。「甲子園出場した選手は、その後の人生でそれ以上の喜びになかなか出会えない人もいるんですよ」という言葉に共感する。美術の世界も同じ。有名美大に合格した以上の実績を越えられない人もいる。早くから大きな幸運を得てしまうと本人はその気になって舞い上がり、周囲の目も注目が集まって厳しくなっていく。買いかぶられて必要以上に期待される。静かでのんびりとした人生でいられなくなるのだ。そのままの自分を表現していく人生、マイペースに創作していく自由さを失う。1つの地位を得られることで生まれるデメリット。人生は長いのだ！立身出世を目標にしていたら落とし穴がある。気を付けていこう！ ※画像は先月開催された山口大学の卒展の模様です。
