答え探しの旅

基本的に高校までの勉強には、明確な答えが存在している。こうしてこんなふうに問題を解いたら、答えへたどり着くようになっている。いわゆる暗記したり、教えられたとおりのことをそのまま答案に書けばいいので、公式や単語などをたくさん覚えることを奨励されている。

しかし、高校を卒業してからは、まだ答えが決まっていないことについて、自分で考えて勉強していく社会になる。敷かれたレールに従っていれば良いわけではない。いろんなことが変化するたびに、その都度、自分にとって最適や最善の答えを導き出さなければならないのだ。

ましてや美術の世界は自分なりの答えをつくる能力を求められる。さまざまな局面で、一番良い表現を創り出せるかどうかを問われてくる。要するに美術の分野ばかりではなく、幅広くことに触れたり、感覚を得たりしていくこと。子どものように自由に世界を捉えられるように、常識や先入観を解き放って、ぼやっと思い浮かべることが大切だ。