ロバを売りに行く親子

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イソップ寓話の1つ「ロバを売りに行く親子」。市場へ親子でロバを売りに行く途中で、次から次に出会った人の言葉を真に受けて、支離滅裂な愚かな行動になって、最後はロバが川に落ちて流されて、それまでの苦労が水の泡になるお話し。その昔、このような状態に陥っている美術家志望の若者を見た覚えがある。世間擦れていない純粋さがあって、生真面目な向上心が災いしてハマったのだろう。それはさておき、時は流れて平成28年。もし今の時代に「ロバを売りに行く親子」がいたら、きっとスマホでネット検索をして、ベストな手段を速攻で調べて、無事に市場へ行けるはずだ。出会う人が何を言おうともお構いなし。しかし、よくよくこの状況を見つめると、やっぱり自分の頭では考えていない。便利なマニュアルがあるおかげで上手くいっただけ。自ら知恵を絞って解決していないのだ。きっと昔も今も他人の言動にフラフラするのは変わらない。人の意思は弱いものなのだ。だから常日頃から自分の信念にこだわって、自主性を身に付けていけるように努力していこう!

■夏、飄々と楽しむ5人展 井上らんたい漆器、和紙工房シオン、く岸透子、広川隆、村上真実 2016年7月2日(土)~11日(月) 11:00-19:00(最終日は17:00まで) 7月16日(水)定休日