みんなの心を1つにするのは簡単なことではない。誰にも自分の目指す理想があって、それはみんな違ってみんないいのだ。そういう意味ではスポーツはとてもわかりやすい。五輪やサッカーW杯など、その結果によって生まれる喜怒哀楽は実にシンプル。単純明快なのだ。それでは美術でみんなの心を1つにするにはどうしたらいいのだろうか？それぞれが同じテーマで創作することなのか？おそらく答えは不十分！見た目は統一されても心は1つになったとは言えない。もっと内面的なことを掘り下げて何かを思わなければならないのだ。このたび開催した「県美界隈展vol.1 フェイス、Y氏とともに」。Y氏は故・吉村芳生さん。みんなテーマを越えて、さらに奥にある魂まで結びつこうと努力して熱くなった。天国にいるスターに美術界で活躍する夢を宣誓布告したのだ。おかげさまで盛会の内に幕を引くことが出来ました。皆様のあたたかいご厚意に感謝すると共に、生前、吉村さんが心から願っていた、山口の美術を盛んにすることを目標に、これからも頑張って参ります。何卒よろしくお願い申し上げます。
