郷土画家・川口健治が描くやまぐちの風景

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明日まで開催しています川口先生の水彩画展にはいろんなお客様がやって来られ、
その中には絵を趣味で描いている方から「これはどこの水彩絵の具なんですか?」
よく画材のことを聞かれます。
そこで「画材屋さんにある普通のものですよ」(本当)と答えたら大概驚かれます。
まあ、そう考えたい気持ちはわからないでもないのですが、
約50年間に日々養われた経験や勘で高い造形力に目を向けるべきで、
「弘法は筆を選ばず」という諺がふと浮かんできます。

ところで画像の作品は金子みすゞが愛した長門市にある王子山から見た街の風景で、
川口先生が「私と小鳥と鈴と」の詩を絵に書き添えています。

私と小鳥と鈴と

       金子みすゞ

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

(作品には著作権があり、無断転載はご遠慮ください)