山口ダービー

イメージ 1

8日、高校サッカー選手権予選準決勝が行われ、第一試合には母校にPKで勝った山口高校と
いつも武士道を感じるチームを創られる私の尊敬するO監督がいる小野田高校が対決。

試合前、山口はNコーチが提案したと思われる元気の良いパフォーマンスでピッチに立てば、
対する小野田は闘志を胸に秘めて、静かにピッチに登場したように両チームのカラーは対照的。

ゲームは序盤から実力で勝る山口がスペースを広く使いながら相手陣内深くボールを押し込む。
対する小野田はこぼれ球に強い山口の中盤を嫌って、コーナーキックも恐れぬ徹底した
外へのクリアで、ボールを安全にコントロールしてゴールを許さず、さらに最終ラインの
早い押し上げでオフサイドの網を自在に使って、ピンチの芽を摘み取るなど、
お互いの個性や主張がハッキリとわかる見応えのある戦い。

前半20分頃、ややこうちゃく気味だった試合が動いたのは、山口のDFからタテへのロングボールに
反応して飛び出した山口10番が、セーブのために果敢に出てきた小野田のGKの動きをよく見た
ワンタッチのボレー気味シュートが小さなループを描いて無人のゴールに決まって先制。

これで勢いがついた山口は6番、9番の左右の俊足MFを中心に攻撃の手を緩めず、
追加点を狙ってサイドからチャンスメイク。だが、小野田はこのピンチにも動じない
強い精神力で守り、O監督の魂の浸透がわかる。

後半21分、気温が上って暑さから両チームともに集中力が欠けて動きが単調になってきた頃に
山口陣内で左サイドへ流れたボールに追いついた小野田の9番は、そのままドリブルで持ち込み、
ゴールコースをブロックして守る山口DFとGKのわずかな隙間を気迫で抜けるシュートが決まり同点。

このゴールで山口有利の試合の流れが一変。勝負は予断を許さない展開のまま
後半も終了して、同点のゲームは延長になりましたが、延長前半、後半終了直前に
小野田の守りの要であるセンターバックの4番が激しい当たりで負傷交代したため、
鬼のマークから解放されて自由になった山口10番へ左サイドから9番が上げた絶妙な
センタリングをヘディングで決めて、山口が2-1のスコアまま、決勝戦に駒を進めました。

山口2(延)1小野田

なお、準決勝第二試合の西京vs慶進は、スコアレスのまま突入したPK戦を制した
西京が勝ち上がり、決勝戦は大会史上初めての山口市ダービーとなりました。

西京0(5PK3)0慶進

2009年11月14日(土) 12:00 山口市維新公園
選手権大会予選決勝戦 山口vs西京

母校の出ない決勝戦は悔しくて寂しいものではありますが、
私の周囲には両校のOB方が多いので、公平に応援したいと思っています。