気づかせ屋

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「あいつ成長したな」と何気なくいうことがある。それでは成長とは何か。
「成長した」と他人に感じさせるには、「判断基準がレベルアップした」とか、
「まちがいに気づき、それを正す」能力が備わったことが大きな意味を持つ。
それをなくして成長はありえないのである。
その意味では監督は「気づかせ屋」でなくてはならない。
自分が無知であることに気づかせ、何が正しくて何が正しくないのか、
まちがいに気づかせて正していくわけだ。
そして、気づく選手は絶対に伸びる。「人間の最大の悪とは鈍感である」
と私は信じている。気づかなければ、つまり成長が見られなければ、
もう一度人間教育をやり直す。監督の仕事とは、そういうものである。
 
                                     野村克也
 
近年、私の周囲には若者が増えてきたので、「気づかせ屋」になろうと思うのだが、
ジェスチャークイズのようなこの職業は予想以上に難しい。
なぜなら相手に気づいて欲しいことをまずはこちらが十分に理解しなければなら
ないからで、「気づかせ屋」になるには多くの経験を積む必要がありますね。