素直と偏屈

 
イメージ 1
画像の油彩画は山大卒業制作展に出品された臼杵さんの作品
 
無理をするな、素直であれ すべてがこの語句に尽きる
この心構えさえ失わなければ 人は人として十分に生きてゆける
 
                            種田山頭火
 
こういうご時世のためか、それとも情報過多の時代のせいか、素直な人が減って
いるように思う。私はこう見えても人の話を聴いて「へえ~~」とすぐに感心する
タイプ。もちろん、その内容がつまらなかったり、いい加減な情報だと思えたら
チェックするし、真意を正すことはあるが、基本的には違う考え方に触れることで
幅が広がって得をすると考えている。
 
ちなみに剣豪・宮本武蔵の言葉「我以外皆我師」ではないが、日頃から自分が
知りたいことや考えていることを把握していれば、どんな人に会っても何かを
教えられるはずだ。近年、仕事の忙しさと経済的な理由から大都市へ行き、
見聞を広める機会のないが、美術家や友人たちが必要な情報を運んでくれる
おかげで、さほど不便を感じていない。武田信玄の「人は石垣、人は城」の
言葉どおりだ。
 
ところで、「素直」の対義語になる「偏屈」な人は増えているように思う。
これはネットやメディアの情報を鵜呑みにして、それを自分の意見にしていく内に
本当の自分がわからなくなってしまい、人生の迷子になっている人なのかも。
等身大の自分を今一度見直して、何に関心があるのかを考えていけば、
人生には面白いことが多いことに素直に感じられると思います。