発明

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高校野球は もしかしたら 二十世紀の偉大な発明かもしれない
人間の祭典として 完成品が競いあう場でなく
未完成品が未熟を超えて 人々に夢や感動を与えるのだから
これは世界にも類を見ない 素晴らしい発明だ
未完であり 未熟であるものが 完成したり 成熟したりする
その経過や瞬間に 心ときめかす場が 他にあるだろうか
 
                       阿久悠(新甲子園の詩「新世紀へ」)
 
12年前に阿久悠氏が書かれた新甲子園の詩。
高校野球だけではなく、高校サッカーもその他の高校スポーツのまったく同じ。
五輪やW杯サッカーでは味わうことのできない感動は伸びていく力の美しさだろう。
 
ところで日曜の深夜に総体予選男子バレーボール決勝戦の録画中継があった。
このゲームに母校バレー部が進出。結果を知らないため、生中継と変わらぬ
緊張感。ゲームは1-1のセットカウントで最終セットへ。夜中なのに自然と声が
大きくなって、ついに嫁さんを起こしてしまった。しかし、嫁は私の母校心の
強さが半端でないことを知っているので何も言わなかったが、しばらくテレビを
見てひと言、「五輪予選に比べたら動きが遅いんだね。でもチームって感じ」
と的確なコメント。その後、母校は勝って総体出場を決めたが、それよりも驚いた。