耐える

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若い時に苦労をするのは薬だとよく言われているが、
それは結果的に見てのことであって、
苦労は薬というよりも毒であると私は思う。
ただ、毒にあたっても、なんとか耐え抜いた身心は
免疫性ができるというか、苦労に対して強くなる。
 
                     東山魁夷
 
先日、知り合いの若者の作品を観る機会があったが、画面は今までと全く違う
空気を漂わせて、やや強引に無理矢理に描かれたような窮屈さを感じた。
これは創作への切っ掛けを少し掴みかかった人がかかる麻疹みたいなもの。
ほんのわずかの経験が若さの勢いを邪魔して濁りを与えている。
「嗚呼、試練の時だなあ~~」。こればっかりは自分で脱出するしかない。
可愛い子には遠回りの旅をしてもらって、苦労を味わってもらいましょう。