そうめん瓜

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12年前の春、お世話になっている先生の個展のオープニングが東京であった。
お人柄から参加者は多く、雰囲気をとても和やか。みんな想い想いに楽しんでいる。
私はお手伝いするつもりで動き回ったが、ほとんど必要なかった。そこで顔見知りの方々と談笑。
先生の作品を見ながら飲めるなんて贅沢な話しだ。
 
そんなほろ酔い気分の中、偶然に音楽史家の方と出会う。社交的な明るい方。
山口から来ていると打ち明けるとテレビでそうめん瓜を見て、美味しそうだったから夏になったら
送って欲しいと頼まれた。それはお安い御用!でも、そうめん瓜より宅配代の方が高くなりそうだ。
 
それはさておき、その年の夏になった。そこで早速、先生と音楽史家の方のそうめん瓜をお送りする。
うまく食べられるかな?そんなことを思っていたら、すぐに音楽史家の方から電話があった。
めちゃくちゃ喜んでいる。やったね!珍味なので、どうかと思ったけれど、大変満足された様子。
良かった。また、先生からもご連絡。どちらも気に入ってもらえた。
 
それからしばらくして、音楽史家の方からはワインが送ってきた。木箱に入っていて高そうな感じ。
ごっつぁんです!また、数ヵ月後に今度は先生から驚くものが送られてきた。なんと先生の版画
作品だ!嗚呼、びっくり!まったくの想定外の贈物に感謝感激。本当にありがとうございます!
今もあの筒を開けた時の衝撃は忘れられません。特にこの時期、そうめん瓜ができる頃には
思い出してしまいます。
 
※画像は2004年9月、山口県立萩美術館で野田哲也先生と私です。