シュート!

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1997年11月15日、高校サッカー選手権県大会準決勝。
母校と宿敵・西京とのゲームは息が詰まるような攻防。
後半35分過ぎてもスコアは0-0のままだった。
 
延長になるような空気の中、相手陣内深くの右サイドからスローイング。
ペナルティーエリアの中へのロングスローはエース・横山選手の足元へ。
後ろにはマークのディフェンダーがピッタリとくっついていたため、
フェイントを入れて右回りにターン。しかし、ディフェンスは振り切れず、
キーパーもゴールポストのやや内側に守っていたため、シュートコースがなく、
さらに味方選手は疲れから動きが悪く、ゴール前でフォローしていなかった。
 
そんな究極に手詰まりの場面に、横山選手はキーパーの左わき腹へ
強烈なシュートを蹴った。そのボールはキーパーに当たって跳ね返って、
サイドネットを揺らした。嗚呼、ゴールなんだ!あまりにも動きが早くて、
ゴールしてからしばらくして歓声を上げた。素晴らしいというよりぞっとした。
コースも角度もすべての条件が良くない場面を打開したからだ。
その後、プロになったのは当然だ。あれくらい勝負に強ければ当然だ。
 
サッカーのシュートは奥の深いもの。今日はとにかく思い切って蹴っていくぞ!