お正月、「中野君！」と呼び掛けられて感激してしまった。それは母校サッカー部の初蹴に参加した時のこと。実は私はサッカー部出身ではないのだが、長年サポーターをしていたご縁でOB会に入れてもらえた。なんてありがたいこと。しかし、先輩たちとは面識がなく、微妙な距離があった。まあ、新参者だから仕方がない。そう思っていたところ先輩たちからフレンドリーな声が掛かる。えっへへー、照れちゃうな。50になっても素直に喜べるくらい嬉しかった。まるでタイムマシーンに乗って、少年時代に戻ったような心地よさ。たったひと言で気持ちは繋がった。やっぱりボールの転がる先に未来がある。いつまでも夢中になれるのは繋がっていけるからだ。そんなサッカーの楽しみがよくわかった日になった。
