ヒーローだった江夏

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近鉄で活躍した鈴木啓示育英高校時代から名が売れていて全球団がマークする大物だった。
その鈴木を阪神のスカウト陣が視察するために訪れた練習試合に対戦相手である大阪学院の
エースで投げた投手が1学年下の江夏豊で、その素質に惚れたスカウトは当時の藤本監督や
杉下投手コーチを極秘で偵察に行かせて徹底的に調査して、
翌年反骨心の強い江夏指名するために鈴木を指名を見送った。
こうして誕生した江夏は新人離れをした剛球を武器に村山とバッキーに継ぐ戦力として活躍し、
さらに2年目にはシーズン401奪三振を記録を樹立して25勝12敗の成績で最多勝に輝いた。
ちなみにこの年の巨人戦では当時の奪三振記録に並ぶ353を王貞治から記録した後に
再び王打席までは意図的に三振以外の内容で打ち取り、王から新記録になる354奪三振を達成する。
その後、オールスターでの9連続奪三振ノーヒットノーランの試合に自らサヨナラ本塁打で勝つなど、
阪神在籍9年間で159勝(完封44)と奪三振2024を記録していた江夏は子供の頃の一番のヒーローだった。

画像は1971年のオールスター戦で加藤から三振奪った時のものです。
この時に加藤がバックネット側に打ち上げたファールを追おうとした捕手の田淵に
江夏は「追うな」と叫んだのは有名な逸話になっています。