先週、藍染作家 飴村秀子先生の作品を鑑賞。すると作品そばに説明文があるのに気づいて見てみると、なんて素敵なメッセージが書かれてあった。これこそ永遠不変のハングリー精神。どの言葉も熱量が高い。
その中の1つ『禊 (ヨハネ黙示録 22-14 2017年制作)』。その説明文には「天の恵みの門をくぐる権利を神から頂いた者たち、自分の衣を洗い清めて心を正すものは幸い!黙示録の終章、身も心も清め、来るべき神の再臨を待ち望むこと、救いようのない現在の世界状況もまた、神の御業!県立高女の4年生、日米戦争の末期、呉海軍工廠水雷部で人間魚雷の最終調整にかかわった生き残り!ここで国に命捧げる決心の16歳であった。まざまざと残る当時の海の印象の一つを形としたので、今も禊の毎日である」と、厳しい戦時中の覚悟を感じた。
やはり飴村先生の生きるエネルギーは素晴らしい。読売新聞に掲載された「満足するということは、まずない。かといって何もかもめちゃくちゃというわけでもない。ただただ一生懸命にやってきた」という言葉に、人生が凝縮されていると思った。