やぶ椿

イメージ 1

やぶ椿は海辺に近いところによく咲いている花で、
この作品は天草の富岡で見つけたやぶ椿を作品にしたそうです。
ちなみに下記のような材料と道具を使って制作します。

・鳥の子紙(版画を摺る紙)…21×27
・版木(版画用シナベニア)…6枚
・トーレシングペーパー………A4サイズ1枚
・カーボン紙……………………A4サイズ1枚
・画びょう………………………4個
・バレン…………………………経13兮腓里發裡姥
・手ハケ…………………………(大小)5個
日本画用絵具…………………銀鼠、洋紅、青葉、代赭、黄土、鴬緑、朱
・版画用絵具(ニッカー)……青
透明水彩絵具…………………オペラ

なお、制作のポイントは、やぶ椿の花弁は5枚を摺るのに版木3枚を使い、
主に洋紅という日本画用絵具を用いて表現します。
この花びらの重なり具合を同色で表現するのがポイントで、
1つの花弁に対して下地を含めて5回に分けて摺り重ね、
立体的で生き生きした花弁を版画の中に表現し、
また、椿らしい葉の厚みとツヤへの色合いも心がけて14版摺っていきます。

こうやって摺られた作品が画像のもので、
大西さんの想いが込められた美しい作品に仕上がっていると思います。

(画像作品の無断での転載はご遠慮下さい)