日展100年

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1907年、明治政府が美術を振興するために文展(文部省美術展覧会)を開催し、以後、帝展、
文展、そして戦後は社団法人日展がこれを受け継いでから2007年秋で100年が経ちました。
これを記念して19日より広島県立美術館では文展創設から現代までの日展100年の歩みをたどる
展覧会が開催され、約170点におよぶ絵画、彫刻、工芸、書の傑作を通して、近現代日本の美術の
大きな流れを概観できます。

日展100年■

会期 2008年2月19日(火)~3月30日(日) 月曜日休館
時間 9:00~17:00(土曜日は19:00まで。入館はいずれも30分前まで)
会場 広島県立美術館  広島県広島市中区上幟町2-22
料金 一般1200円(900円)、高・大学生600円(400円)、小・中学生400円(200円)
主催者 広島県立美術館中国新聞社、中国放送、社団法人日展日本経済新聞社

展覧会概要
 日展は、わが国最大の公募美術展です。1907年、明治政府が美術を振興するために文展を開いて以後、
帝展、新文展、そして戦後の日展へと移り変わり100年が経ちました。
この展覧会では、日展100年の歩みをたどり、170点におよぶ絵画、彫刻、工芸、書の傑作を通して、
近代美術の魅力をご堪能いただきます。

第1章 文展
1907年~1918年
上村松園村上華岳黒田清輝、藤島武ニ、萩原守衛 ほか
 フランスのサロンをモデルに文部省主催により始まった展覧会が文展です。日本画・西洋画・彫刻の
3部門で構成されていました。当時の実力作家、新人らが同じ舞台で力を競い合い、数々の名作が
生まれました。

第2章 帝展
1919年~1934年
川合玉堂、山口蓮春、吉田博、北村西望板谷波山 ほか
 審査体制への批判などから文展が廃止され、帝国美術院の創設により、展覧会の運営を美術家自身が
担う帝展が始まりました。作家の世代交代が進み、第8回帝展から美術工芸部門が加わるなど、
新たな個性が開花しました。

第3章 新文展
1936年~1944年
鏑木清方梅原龍三郎、吉田三郎、松田権六 ほか
 帝展の改革という混乱を経て、再び文部省が直営する新文展が組織されました。
他の展覧会に出品していた有名作家らも参加して出品作のバラエティが豊かになる一方、
戦争という時代色も濃く反映されるようになりました。

第4章 日展
1946年~
東山魅夷、奥田元栄、棟方志功、生野祥雲斉、西川寧 ほか
 焦土と化した日本の希望の象徴として、戦後いち早く、日展(日本美術展覧会)が開始されました。
第4回日展から書部門を加えて充実が図られ、日本の美術界の中核として今日まで多くの優れた作家を
輩出してきました。

http://www1.hpam-unet.ocn.ne.jp/index02.html
広島県立美術館

http://www1.hpam-unet.ocn.ne.jp/exhibition/image/nt100chirashi.pdf
日展100年チラシPDF