わたしいまめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者

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東京国立近代美術館では時にあやふやで頼りなく感じられる「自己」という存在や「他者」との
関係性をテーマにそれらを取り巻く世界などを美術で読み解く展覧会が開催されています。

■わたしいまめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者■

会期 2008年01月18日(金)~2008年03月09日(日) 月曜日休館
時間 10:00~17:00 (金曜日は10:00~20:00・入館は閉館30分前まで)
会場 東京国立近代美術館 企画展 ギャラリー1F 東京都千代田区北の丸公園3-1
入場料 一般420円(210円) 、大学生130円(70円)、高校生70円(40円)
中学生以下、65歳以上、キャンパスメンバーズ、MOMATパスポートをお持ちの方、
障害者手帳等をお持ちの方と付添者1名は無料。
それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。
※( )内は20名以上の団体料金。
※本展の観覧料で当日に限り、所蔵作品展「近代日本の美術」と「特集 国吉康雄」もご覧いただけます。

展覧会概要

ときどき、自分というものの存在が、きわめてあやふやで頼りなく感じられることはありませんか?
その不安のようなものは、どこからやってくるのでしょう。 
「わたし」というものが最初から存在するのではなくて、「他者」 ― 社会に生きるほかの人々 ― 
との関係の中で、できあがっていくものだとするならば、今日わたしたちが感じる、
めまいにも似た存在の不安は、ただのアイデンティティの問題にとどまらないはずです。

「他者」とのコミュニケーションのあり方や、わたしたちをとりまく現実を認識するあり方の
変化にも目を向けてみましょう。
価値観が多様化し、それがインターネットなどの高度情報技術によって増幅されることで、
「わたし」と「他者」との関係は幾重にも複雑なものとなり、そのために「わたし」という存在は、
定めがたいものになってきたのかもしれません。
 しかし、このような混沌とした状況は、わたしたちが改めて「わたし」のあり方を
考え直すチャンスでもあります。 
そのためには、ものを見ること、認識すること、そこから紡ぎあげた思考を他者に伝えること、
そういったひとつひとつの行為を、繰り返し吟味する作業が不可欠です。 
そして、これらはまさに今日の美術における重要なテーマとして、多くのアーティストによって
探究されてきました。
 今回の展覧会では、東京国立近代美術館京都国立近代美術館国立国際美術館のコレクションを
中心として、現代において「わたし」の根拠を問い、「わたし」を取りまく世界を認識し、
「他者」との新たな関係を切り拓こうとする
作品を集めて、それらを複数の視点からご紹介します。

主な出品作家(順不同、図版掲載作家は省略):
梅原龍三郎、中村彝、岸田劉生藤田嗣治谷中安規、麻生三郎、椎原治、靉光、北脇昇、
ウォーカー・エヴァンズ、植田正治、浜口陽三、河原温、宮島達男、村上友晴、岡崎乾二郎
ブリジット・ライリー、日高理恵子フランシス・ベーコン須田一政、ポール・ストランド、
高嶺格、郭徳俊

http://www.momat.go.jp/
東京国立近代美術館