志野と織部 ―風流なる桃山のうつわ―

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2000年に北九州市門司港レトロ地区の大正期に建てられた出光興産の建物を改装・増築して
生まれた出光美術館(門司)では、出光コレクションの志野と織部を一堂に会する初めての
展覧会が開催されています。

■志野と織部 ―風流なる桃山のうつわ― ■

日時 2008年1月4日(金)~3月30日(日) 10:00~17:00(入館は16:30まで)月曜日休館
会場 出光美術館(門司) 福岡県北九州市門司区東港町2-3
入館料 一般600円、高・大生400円
※20名以上の団体は各100円引き
※中学生以下無料(ただし保護者同伴)

日本の歴史上、最高の景気に沸いたとされる桃山時代は、社会に様々な変化をもたらしました。
そのひとつに「うつわ革命」とも呼ぶべきものがあります。漆器や木器など、木が主体の中世までの
食器文化を根底から覆し、陶器や磁器というやきもの主体の近世の食器文化へと移行させたのです。
そのような動向を象徴する新たなやきものが、志野や織部などの美濃(現在の岐阜県)の窯で
つくられた陶器でした。
志野や織部は、それまで中国や朝鮮など、外国産のやきものに独占されていた高級什器の市場に
進出した初の国産のやきもので、かたち・色彩・文様、そして肌合いなど、すべての点で
外国産とは異なる、魅力的な和の造形を創造しました。まさに桃山陶芸の至宝ともいわれる所以です。
なかでも茶碗や水指などに代表される志野の茶道具、向付や鉢といった織部の懐石器は、
日本のうつわを根本的に変えるような大きな影響を後世に残しました。
その大らかなかたちと風流(ふりゅう)な意匠は、
およそ400年後の現代に生きる私たちを魅了してやみません。
本展は、九州において出光コレクションの志野と織部を一堂に会する初めての機会となります。
志野と織部の造形の醍醐味を作品でたどりながら、とくにその文様意匠の世界に迫りたいと思います。
和のうつわのもつ魅力をどうぞお楽しみください。(サイトより転載)

http://www.idemitsu.co.jp/museum/moji/index.html
出光美術館(門司)