野球留学検討委員会

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郵政は民営化されるかもしれないけど、高野連は昭和の遺物として頑張っている。だから「野球留学検討委員会」を作り、野球留学の該当者を「保護者が同居する自宅からの通学者以外の生徒」と定義して、各都道府県連盟の担当者に高校からの勧誘や特待制度の有無などを調査を行い、留学の弊害などをまとめると言い出して野球留学が一般化した社会に一石を投じてきた。
まあ、これはこれでわからない話ではない。数年前に山口県代表の岩国高校がベスト8入りした時に対戦した桐生第一の選手と整列して試合前の挨拶をした時にその体格の差は高校生と社会人くらい違って、公立と私学の選手の環境の差を感じさせられたが、義務教育ではない高校生に、ましてや上層部にプロなどがある世界に必要以上の規制するのは年寄りの石頭のような気がする。
実は自分が愛してやまない高校サッカー高校野球と違い、大会などの運営方法がプロを育成するためのシステムへと路線が引かれ、例えばプリンスリーグ(全日本ユース)という大会では本戦に出場するために中国地区などの地域別のリーグ戦を行い、高校とJリーグのユースチームなどと対戦して強化を図り、また、来年から国体の少年の部がU-16となって中学生を含んだチーム編成をすることでさらなる底辺層の強化で日本代表を頂点としたピラミッド創りが進んでいる。だけど、高校生にとって果たしてこれで良いのだろうか疑問に抱かなくはないのだが、小学校から任意のクラブで鍛えられ、プロ意識の元に育っている選手たちにしてみれば、よりよい環境を求めて地域枠の越えた場所行くのは当たり前のことで、そして、親も感心するほど割り切っているのが現状なので、高校サッカーはプロの下部のような高校と普通の高校の二極化が進んでいくのだろう。
ですから高校スポーツの公平性を考える高野連が野鳥を保護することは理解できなくないのですが、海外のプロスポーツの情報が目の当たりにできる現代ではオープンなサッカーに人材が流れていくかもしれません。ちなみに正月の高校選手権大会決勝・鹿児島実業市立船橋の対決は国立競技場が満員でした。

(写真 6月19日の総体予選決勝戦より)