美術家になる!

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1月12日に山口大学教育学部でお話する予定の「美術家になる!」は、この世界に入って25年間の
経験を元に独断と偏見で語るので、正直、学生にとって毒なるのか、薬になるのかはわかりません。
ただ、教科書の中に答えがあると考えがちな現代の学生たちに自分が教科書になるのだからネットや
図書館へ行っても調べても答えがわからない世界(一般社会)で、どうやって生きていくのかを
自分なりに考えるためのヒントになるようなことをお話しできると思います。

ちなみにレジメは、

1.美術家とは?
・資格のいらない仕事
・終わりのない旅(夢と希望に満ちた旅であり、無限な可能性と出会う旅)
モチーフは宇宙、存在のすべてまで探そう。手がかりは、歴史、生育史。

2.美術家になるための必要なのは?
・妄想力(自分のストーリーに酔える)
・関心力(自分の優れたもの探し)
・疑問力(自分なら…)

3.なぜ、美術を学ぶのか?
・過去と現代の美術を知り、自分の創作イメージを膨らます。
・暗黙のルール(時代、世代、地域、他)

4.能力を試す・知る手段
・公募展(安井賞、山口県美術展覧会、他)
・公募団体(日展、二紀、二科、行動、独立、自由、他)
・グループ展(仲間作りの真意に注意。仲間は最低の人格に揃う)
・個展

5.美術家なるためのキーワード
■失敗の本質
・自己満足 これでいいじゃないか、今のやり方でいいんだ。
保守主義 無意識の内にやっている悪いことに気がつかない。前例主義。
・思い上がり 周りから見た自分と自分が思う自分は違うことに気がつかない。
鑑賞者を素人扱いする。

■成功の本質
・客観性 審査員や鑑賞者からの視点で作品を見つめる
・貪欲 自分の視野や次元を広げるために展覧会や他人の個展を観て、
ちょっとでも良い点を学び、自分のものにする。
・柔軟性 どんな環境でも不自由や不便を楽しみ、そこから努力する。

という5つのテーマと補足を準備しています。

ただ、世の中の移り変わりが早い時代なので、どこまでタイムリーな話になるかは
自分でも疑問ですが、美術現場からの熱いメッセージを伝えられるように頑張ります。