アイデア

 
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歴史的にあの地域(サラエボ)の人間はアイデアを持ち合わせていない
と生きていけない。目の前の困難にどう対処するのか、それが民衆の命題だ。
もちろんそれは物を盗むとか、人を騙すとかそんなことではない。
今日は生きた。でも明日になれば何が起こるか分からない。そんな場所では
人々は問題解決のアイデアを持たなければならなくなるのは当然だ。
 
同時にサッカーにおいて最も大切なものもアイデアだ。
イデアのない人間もサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない。
でもアイデアは練習だけでは身につかない、鍛えられない。バルカン半島から
テクニックの優れた選手が多く出たのは、生活の中でアイデアを見つける、
答えを出していくという環境に鍛えこまれたからだろう。
 
さらに言えば、ある選手が、そういったアイデアを身に付けているどうかは、
サッカーのプレーを見なくても、普段からの言動を見ていれば予想できる。
 
                     イビチャ・オシム(「オシムの言葉」より)
 
今季のJリーグは最終節の結果を待たずに名古屋が優勝。このチームを率いる
ストイコビッチ監督は現役時代にアイデアに溢れた華麗なテクニックからピクシー
と称され、観客の度肝を抜くプレーを次々と披露しました。
 
ちなみにストイコビッチがユーゴ代表として25歳の時に出場した1990年・イタリア
W杯では、オシム監督の元で主力として活躍。
きっと、これからさらに監督としての能力が磨かれていくことでしょう。