その昔から甲子園はあと少しの場所にあった。手を伸ばしたら届きそうな聖地。
勝ち星を記録しているのが他ならぬ我が母校。裏を返せば、久賀高や徳山高、
光高のようにチャンスがある年に一気に甲子園まで行ったチームよりも勝っていて、
ここ一番に勝てなかったために夏の大会は出場できないままだ。
逆に昔は全国大会が遠かったのがサッカー部。山高の壁などに阻まれて、
全国大会出場はなかなか実現しなかった。特に1992年のあのチームが
選手権予選を勝てなかったことは今でも信じがたい。総体予選に勝ち、
力はあったはずだったのに・・・PK戦は二度と見たくらい凹んだ。ショックだった。
しかし、この時代から全国へ道は開かれて、ついには国立にも行くことができた。
何度も何度も勝つとは何かを繰り返して、大きな華は咲いていくものなのだろう。
とは言え、やはり勝つことは本当に難しい。どんな時代もその言葉に尽きると思う。
毎年選手が入れ替わる高校サッカーは終わりなき戦いの場所だ。