昨年度、プリンスリーグのゲームでのこと。
試合中に負傷交代した2年生がベンチの横で足を抱えて痛がっていた。
そこへゲームへ出ていないバックアップの3年生が近づいて声をかける。
私がいるスタンドから離れていたため、どんな会話なのかはわからないが、
時より笑顔が生れていて、なんとも言えない微笑ましい光景だった。
高校スポーツはなんだかんで言っても3年生が大きな影響力を持つ。
極端な言い方をすれば監督よりも3年生がチームの鍵を握っている世界だ。
だから思わぬケガをして元気のなくなった後輩へ先輩が声を掛けるのは
仲間としての絆が強まり、また、選手のやる気を引き出してくれる。
しばし、自然発生で生れた美しいコミュニケーションに目を奪われた。
あれから1年とちょっと。あの時に声をかけていた当時3年生君と出会った。
そして、この話に水を向けると「すごく痛がっていたから当然でしょう」
と、これぽっちも鼻にもかけずに、なんともハンサムな答え。
やっぱり縁の下の力になれる3年生は本当にめちゃくちゃカッコイイ!
これこそが高校サッカーの文化だ!
サッカーは青春なんだという証明ですね。