意欲

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ことわざの「鉄は熱いうちに打て」とは、鉄は熱して軟らかいうちに鍛えて、有用な形につくりあげることから、精神が柔軟で吸収する力のある、若いうちに鍛えるべきであるという意味で使われる。しかし、それは年齢の若さを指すのではない。心の若さがある者を指すのだ!

浮世絵師・葛飾北斎。「70歳以前に描いたものは、実に取るに足らぬものばかりである。73歳にして、ようやく禽獣虫魚の骨格や、草木の生え具合をいささか悟ることができたのだ。だから80歳でますます腕に磨きをかけ、90歳では奥義を究め
、100歳になれば、まさに神妙の域に達するものと考えている」と、富嶽百景の跋文(あとぶん)に書き綴った。なんとも最晩年になっても創作意欲はまったく衰えることはない。その88年間の人生には、ずっとずっと若い魂のまま、熱い熱い情熱があった。
このたび県立美術館で開催中の大浮世絵展には「冨嶽三十六景 凱風快晴」などが出品。何歳になっても新しいことへ挑戦していた北斎の精神に刺激を受けてみましょう!

■国際浮世絵学会創立50周年記念 大浮世絵展
会期 2014年5月16日(金)〜7月13日(日) 
時間 9:00~18:00 (入館は17:30まで)
休館日 月曜日
会場 山口県立美術館 山口市亀山町3-1
料金 一般1200(1000)円、シニア:学生1000(800)円
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
※ギャラリーナカノでも前売り券を販売中
※18歳以下、および中高校生特別支援に在籍の方は無料