昨日の夕方、反射して入ってくる日差しが眩しくなったため、奥の入り口に立てかけているよしずを動かしてみた。その時に中野寿子さんが来るような予感がしたので、電動車いすが通れる幅を残していたところ、やっぱり閉店近くになってやって来た。ただしこれは鋭い感性によるものではない。長いお付き合いからひらめいただけのこと。これまでの経験から浮かんだ予感。いわゆる虫の知らせとはよく言ったもので、人は誰でもこんな目に見えない不思議な力を持っていると思う。だから古来よりこうして生き延びているのだ。しかし、現代社会では老若男女を問わず、文明の利器に頼り過ぎている状態。果たして虫は知らせてくれるのだろうか？ネットに依存していたら虫の知らせは観念で終わってしまう。虫が知らしてくれるように何事にも密度の濃いい付き合いが大切になるのだろう。
