精神力というものは困難に直面した時によく見えてくる。この後、劇的に好転していくことは夢のまた夢。前半の約3分の1しか過ぎていない場面で敗色濃厚になったチーム。残された時間はピエロのようにただ動き回るしかないのか？昨年のブラジルW杯準決勝。同じように立ち上がりに相次ぐ失点で早々に戦意喪失したブラジル。機を逃さず容赦なく攻め続けたドイツ。その姿が脳裏をよぎった。しかし、ここからが大きく違った。彼女たちは素晴らしかった。勝敗は決まったかもしれないが、自分たちのやるべきサッカーを追究していく執念は凄まじかった。米国は勝利を確信しているギアを落としたかもしれない。だけど手負いになって本領を発揮するなんて、日本の女子サッカーの力は間違いなく成熟している。そうなんだよ、今日はなでしこジャパンの最後の日ではなくて、今日は新しい戦いが始まる日なのだ。ピッチの中の選手たちもまだまだ若いし、もしかしたら澤選手が再びW杯のピッチに立っているかもしれない。そんな夢や希望が胸に湧いてきたのは最後の最後まで彼女たちが頑張っていたからだ。心よりサッカーを愛する選手たちのファイトは熱く熱く燃え続けていく。負けてしまったことは残念なことだけど、どんな時でもベストを尽くすことの大切さを後姿で教えてくれた選手たちに大きな拍手を送ろう！！そして、これからも活躍することを期待して、みんなで応援
