ぬけがらのぬけがら

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このたびの県美展で優秀賞受賞した美術家・大村洋二朗さんの作品「ぬけがらのぬけがら」。自分自身やコーラの缶、絵具のチューブなどの写真を切り抜き貼り合せて組み立てられた作品と、その残り紙を瓶に詰めて展示されていた。なんとも凄まじいまでの創作意欲を感じさせ、また、常識を無視した純粋なモノ作り魂を押し通している。会場にご本人もおられたので、しばらくお話をして、ギャグ漫画の巨匠・赤塚不二夫氏の「ただバカっつったって、ホントのパカじゃダメなんだからな。知性とパイオニア精神にあふれたバカになんなきゃいけないの。」という言葉を思い出した。3Dプリンターが誕生した時代に、ここまで徹底的に手で作るのは奥行きの深いジョークだ。ただ、頭の中を空っぽにしてジッと観ていれば観ているほど、やさしいユーモアに引き込まれてくる。面白かった!

■第69回山口県美術展覧会 日時 2015年9月26日(土)-10月12日(月・祝) 9:00~17:00(入館は16:30まで) 休館 9月28日(月) 入場料 一般500円(400円)、学生400円(300円) ※( )内は20人以上の団体料金。70才以上および18才以下の高校在学生は無料 会場 山口県立美術館 http://www.yma-web.jp/