一隅を照らす

イメージ 1

ほんの10日前、そこにはまだ何もない、だだっ広い空間だった。少しばかり展示される作品と、それ以外の大半は段ボールや大きな布、ペンキなど、これから制作に使わる材料ばかり。零からのスタートという言葉がふさわしいかった。本当に会期に間に合うのか?このような状態なら誰でも心配するだろう。しかし、なんとも形容し難い明るい雰囲気。胸が高まるワクワクした空気が流れていた。それはなんだかんだ言っても「希望」があったからだ。美術の道を一直線に進む男から放たれるエネルギー。一隅を照らす!自分の周囲に明るくできる男は、厳しい状況を仲間たちと協力して乗り切っていったのだ。作品展の舞台が整う過程は本当にドラマチックだった。1つ1つの小さな力が重なり合うことの大切さ、そこから生まれる大きな力に素晴らしさを学んだ。今日は人と人とが力を合わせて、未来を考えなくてはならない日。生命あるものがその意味を深く感じる日。そんなことを考えるにふさわしい作品展になったのだと思う。

■赤れんがに手づくり遊園地出現!? 岡本よしろうのねこの腹の中 ワンダーランド展 日時 2016年3月9日(水)~21日(月・祝) 9:00-17:00 休館 3月14日(月) 主催:NPO法人こどもステーション山口 会場 クリエイティブ・スペース赤れんが 山口市中河原5-12 ウェブ http://www.akarenga.justhpbs.jp/