美術家になれるかどうかは自分一人で決められることではない。ある日突然に今日から美術家だと宣言すれば、その意志のままに創作できるように思われるけど、自分の意思だけで行動できるほど甘くない。そもそも良き理解者である師匠や切磋琢磨できる仲間たち、成功を信じて応援してくれる鑑賞者などの取り巻く環境は、長い時間の偶然が積み重なって作られるもの。最初から思いどおりにことが運ぶとか、予想どおりに条件が揃っているなんて奇跡だと言っていい。むしろいろんな偶然があるからこそ、予想もしなかったチャンスを手にして成長できる。例えそれがアクシデントだったとしても、苦境や試練を乗り越えていったら、大きく飛躍するためのチャンスになるだろう。すべての道はローマに通じる！だから急がず慌てずに、じっくりと自分の道を踏みしめて、多くの出会いを味わいながら、美術家になるための王道を歩んでいこう！
