若者にこそ

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昨日はアスピラート(防府市)で開催中の「瀬戸内デザイングランプリ2017」へ参上。デザイナーの有志の方がはじめた県内の小中高生を対象にした公募展。未来のアーティストたちに希望の窓を開いたのだ。私は美術は危機の時代だと思っている。その理由は中学校の授業時間が減り、高校では音楽と書道との選択制になって授業時間のない学年もある。美術家になりたい人には影響が少ないかもしれないが、美術家を支える良き理解者を育てる機会が厳しくなった。良い美術家を創るには良い鑑賞者が必要だ。そんな懸念を払拭してくれる展覧会。若年層にオープンな形式で広く作品を募集し、創造への種を蒔いて浸透を図っていた。このたびのテーマは「さかなのポスター」。それぞれが思い思いに制作した作品が並ぶ。昭和と違って平成のオシャレな感覚のものが目に付いた。明るい色彩と捻ったコピーに特長を感じた。10年後、「この展示に参加していたんですよ!」と話す、若者と出会いたいな。いや、きっとその日はやって来る。エネルギッシュな作品にあれこれと妄想。寒気が流れた初冬の日に、ポカポカと余韻に浸りながら会場を後にした。

■瀬戸内デザイングランプリ2017 2017年11月15日(水)~25日(土) 9:00-17:00 11月21日(火)は休館 アスピラート(防府市地域交流センター) 防府市戎町1-1-28 瀬戸内デザイングランプリ公式サイトhttp://setouchi-dgp.com/ー 場所: