あの日から4年の月日が経ってしまった。時はあっという間に過ぎていく。無常なもの。しかし、今もそのうちにどこかで会える感覚のまま。まだ、どこか遠くで新しい創作のために、奮闘している姿が目に浮かぶ。そう、美術家は作品が残るから永遠に魂があるのかもしれない。寂しいけれど、どこか寂しくないのは作品が存在するからだろう。
2013年12月6日早朝、訃報を知らせる電話に言葉を失う。すぐにでも懸けつけたかった。しかし、生前、山口から一人でも多くの若い美術家を育ててくれ!と背中を押され、陰になり日向になり応援していただいた。そうなのだ。その意思に報いるために、初個展の臼杵万理実さんのそばで働くことにする。ベストを尽くそう!それが最大の供養だ。そのため営業時間の前に、お別れへ行くことにした。本当に安らかの顔だった。それと同時に美術の世界で生きる過酷さを教えられる。志願兵は最前線で戦うから意味があるのだ。戦士の休息とはこういうこと。真っ直ぐに貫いた人生に手を合わせた。