創作意欲

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近年、作品を持ち込んでくる若者が増えてきた。そのほとんどはアポなし。突然やってくる。まあ、それでも慌てず冷静に見られる年齢になった。ただし、決して上からは見ることはない。あくまでもその若者の目線に合わせる。自分が若い時を思い出し、悩みや苦しみを理解していくこと。若者の気持ちになれなければ、真のコミニュケーションは成立しない。彼らとはフラットに語りあえない。とはいうものの、まったく取り付く島もない、美術は今もそれなりに稼げると誤解した若者もいる。ハッキリ言って未来は今よりさらに儲からないぞ。長年、この業界を支えた団塊の世代は歳を重ねてリタイアしていく。代わりにグローバル化して発表できるエリアは広がった。鎖国は終わって自由貿易が始まり、ターゲット層はオープンになったが、反面より競争が激しさを増して、評価はどんどんシビアになっている。それでも美術に人生を懸けて生きたい人。美術に生きる覚悟を持った若者に出会うと燃えてしまう。彼らが成功するために知恵をフルに活用。彼らにとってベストなアドバイスを絞り出す。少子化が進んでいるのに金の卵は減っていない。純粋に創作したい人が増えているからだ。世の中が厳しい時代になればなるほど人材が生まれるのが美術の特徴なのかもしれない。精神を燃やして表現するから共感できるものになるのだろう。