夢が叶わないなんてよくあることだ。そうやすやすと努力は実ってくれない。このたびの平昌五輪でも、前評判が高くて期待された選手たちが、メダルに手の届かないシーンを見れば、無情で厳しい現実を痛感させられる。ただし、その逆に期待通りの実力を発揮して、栄えあるメダルを手にした選手たちもいる。ここ一番にすべてを出し切って素晴らしい結果を手繰り寄せたのだ。運不運の乱気流にも負けない強い精神力。そして、勝利の女神を魅了する豊かな人間力。どちらもたった一人では創ることのできない。つまり重要なのは一番になるまでの辛さの過程を支えてくれる組織力。指導者を始め、仲間や家族、その他の大勢の縁の下の力が必要になるのだ。あらためていろんなことが学べた大会。参加した世界中のすべての選手たちに感謝と敬意を表したいと思います。
