デッサン力

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昨夜の続きのお話し。実は同じ若者からもう1つほど「本当にデッサン力は必要なのですか?」という質問をいただく。これまた感心するほど難易度の高い問いだ。それもそのはず。デッサン力について真面に語ったら終わりはない。いろんなケースがあるから、うかつに何かを言ったら角が立つ。それでも良いからざっくり言えというのなら、対象となるモチーフを見たままの形で描くことを要求される、美大受験の時が一番必要とされるのだと思っている。そう、受験美術なら人物の骨や筋肉の付き方がおかしかったら減点の対象になる。ただし、それは悪い癖のあるなしを知るための手段であって、これから先に学ぶことで伸びる能力を計っているだけ。つまりデッサンは手段であって目的ではない。創作するために身につける基礎に過ぎない。それから先に何を身につけていくのか。そのことが重要なんだ。デッサンなんて絵の要素の一部でしかない。上達させたいのであれば、観察力をアップさせることが大事。と、こんな風に文章したら、それなりに簡潔に書けたけど、手振り身振り、紙に書くなどして、約1時間半、語ってしまった。まだまだ未熟やんか!もっと勉強せねばならないと思った。

ななつぼしてん 2018年6月29日(金)~7月8日(日) 11:00-19:00 定休日 7月4日(水) 出展者 安立誠 、小野さやか、河野如華、白岩裕子、原田優衣、山口功、大和佳太