弱虫でもできること

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子供の頃から絵を描くことが無性に楽しくて、それ以外のことには、ほとんど関心がなかった。ただし、だからといって絵を描くことで目立とうとは思わなかった。自己主張して前へ出るためにやっている訳ではない。一歩二歩も後ろに下がって、他の人には見えない存在でいい。純粋と言われたらとても純粋な動機の持ち主。世間知らずの戯言と言われたらごもっともなこと。ゆるゆるのリズムの中でノンビリと絵を描く。なんとも形容し難い浮世離れした感覚。本当にこれでいいのだろうか?さすがに当の本人も疑問を抱いていた。
「弱虫でもできること」。在りのままの自分と向き合った時に浮かんだ言葉。いつまでも弱いままで現実から逃げ回っていても何も生まれない。だったら今できることを見つけてやっていくしかない。中途半端な気持ちは捨てて、本気になって創作へ取り組むこと。このような前向きな感覚が芽生えてきた。インスピレーションを信じよう!自分の美意識が高まるように努力していく。1つの作品が出来上がったら次の作品のスタート地点。そうやって20代半ば、彼女は創作への覚悟を決めて、試行錯誤で挑戦する日々が始まった。その行動は手探りで効率の悪いものばかり。あちこちに頭をぶつけながら少しずつ前に向かって進んだ。ここまでしてやり続けれるほど美術を愛している。自分自身が追い求めているから頑張れるのだ。これからも七転び八起き!数えきれないほどの試練が待っているが、そのたびにふわっと飛び越えていける、不思議な力を輝かせていきましょう!
臼杵万理実 作品展 ゆうちょう 2019年3月8日(金)~17日(日) 11:00-19:00