満腹感と満足感

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地元の宇部商夏の甲子園でベスト8に進出を決め、その原動力は好永投手を中心とした堅い守りで、2回戦では奪三振ゼロでの完封をし、これがチームの強さの象徴だと言える勝ち方だった。
野球の華は投手なら奪三振、バッターなら本塁打というのが相場だろうが、それは選手や観衆に満腹感を与える勝ち方で、エンターテイメントと言えるドラマチックな要素を重視したものになるが、このことにこだわりすぎると結果は自滅してしまう。
ダイヤなどの宝石は美しい輝きを放つが、実は外からの光りを借りてはじめて輝いているように野球も投手が野手を光らせ、野手が投手を光らせて勝つ方が格好良く、団体球技の満足を感じられると思う。

満腹感と満足感。

野球のゲームほど、この嗜好の好き嫌いが分かれるスポーツはないだろう。
昨夜は親戚の集まりがあってゲームの詳細はわかりませんが、井川が8回を1失点に抑えたひさびさの好投は果たしてどっちだったのだろうか。引き分けで良かったではエースではない。エースはファンに満足感を与えるのが使命だからだ。
井川よ。
エースはつらいものなんだぜ。


(画像は素材屋さんから)