阪神100% 中日80%のセオリーを考える

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ブログ仲間のユウチクマンさんのコメントに「我が地方は中日VSヤクルトの中継があります。解説の鈴木孝政が『阪神は目いっぱいの力で戦ってる。中日は余力を残して戦ってる』そうです。でも首位になれませんね~www」と書かれていました。
そう言えば、うるぐすの江川も同じようなことを言っていましたが、ここまでの両チームの対戦成績を知らないのでしょうか。ちなみに阪神が9勝8敗と一つの勝ち越し、しかも井川の自滅が3度あってこの成績です。
そこで念のために4月からここまでの月末の成績を見ていきますと、

    阪神             中日          ゲーム差 虎貯金
4月 13勝12敗1分(3位)  16勝 9敗0分 (1位) - 3.0 1
5月 28勝22敗2分(1位)  27勝24敗0分 (3位)  1.5  6
6月 42勝29敗3分(1位)  38勝34敗0分 (2位)  4.5 13
7月 56勝37敗4分(1位)  52勝39敗1分 (2位)  3.0 19
8月 68勝48敗5分(1位)  67勝48敗1分 (2位)  0.5 20
9月 69勝48敗5分(1位)  67勝50敗1分 (2位)  2.0 21(9月2日現在)

開幕の4月はむしろ中日が飛び出したものの、交流戦阪神が首位に立ち、その後阪神は着実に貯金を増やしてきましたが、7月15日から阪神が戦ったその他の球団が翌カードで中日と戦うという疑惑のスケジュール(8月の直接対決後に一度リセット)が続き、その漁夫の利から中日は勝ちを増やし、鈴木や江川などはこの間の阪神戦を全力で戦ったチームが消耗して中日は80%の力で楽に勝てたから余裕があると言いたかったのでしょうか。
しかし、9月からはこの漁夫の利スケジュールがなくなってお互いの力が試される時になり、将棋のようにタイマンなら馬なりで余裕のある方が有利になるかもしれませんが、プロ野球は6人制の麻雀と同じで能力が運や流れで思いどおり発揮できるとは限りません。
ですから「阪神100% 中日80%」というセオリーは根拠のない話だと、これから虎たちが明快に証明してくれるでしょう。

画像は「好きなタイガースにいられるなら、銭はいらん」とプロ野球選手のセオリーを打ち砕いた川藤が85年の優勝で胴上げされているものです。