尾崎眞吾が描く金子みすゞの世界

イメージ 1

尾崎さんが金子みすゞの詩から想像して描かれた水彩画作品をご覧ください。

空色の花

          金子みすゞ

青いお空の色してる
小さい花よ、よくお聴き。

むかし、ここらに黒い瞳の、
かわいい女の子があって、
さっき私のしてたよに、
いつもお空をみていたの。

一日青ぞら映るので、
お瞳はいつか、空いろの、
小さな花になっちゃって、
いまもお空をみているの。

花よ、わたしのお噺が、
もしもちがっていないなら、
おまえはえらい博士より、
ほんとの空を知っていよ。

いつも私が空をみて、
たくさん、たくさん、考えて、
ひとつもほんとは知らぬこと、
みんなみていよ、知っていよ。

えらいお花はだァまって、
ぢっとお空をみつめてる。
空に染まった青い瞳で、
いまも、飽きずにみつめてる。


この他作品は尾崎さんのホームページで、ご覧いただけます。
http://www.ozakishingo.com/
なお、2006年2月14日(火)~2月27日(月)札幌三越で開催されます
金子みすゞ展」でも作品を見ることができます。

(作品には著作権があり、無断転載はご遠慮ください)