尾崎眞吾さんが金子みすゞの詩から想像して描かれた水彩画作品です。
人なしの島
金子みすゞ
人なし島に流された、
私はあはれなロビンソン
ひとりぼつちで、砂に居て
はるかの沖をながめます
沖は青くて、くすぼつて
お船に似てる雲もない
けふもさみしく、あきらめて
私の岩窟(イワヤ)へかへりましよ
(おや、誰か知ら、出て來ます
水着、着た子が三五人)
百枚飛ばして、ロビンソン
めでたくお國へ着きました
(父さんお晝寢さめたころ、
お八つの西瓜の冷えたころ)
うれしい、うれしい、ロビンソン、
さあさ、お家へいそぎましよ
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