VISIONS 増殖するイメージ

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防府市出身の版画家・廣澤仁君を含む1970年代生まれた若手美術家による4人によるモチーフ、
またはイメージの増殖をテーマにした作品展が日本橋高島屋で開催されています。

■VISIONS 増殖するイメージ■

日時 2008年1月9日(水)~29日(火) 10:00~20:00 (会期中無休)
会場 東京日本橋高島屋6階美術画廊勝‥豕?埣羆皜萋鐱楸2丁目4番1号
出品者 名和晃平、廣澤仁、元田久治、山田純嗣

このたび日本橋高島屋美術画廊召任蓮気鋭の若手作家4人によるグループ展
「VISIONS ―増殖するイメージ―」を開催いたします。
 今展では各々異なった手法を駆使する4人の作家の、そこに版表現マルティプルといった
形式や複数性の概念を加えることで生まれる、視線とイメージの広がり、そして空間の融合を試みます。
 名和晃平の代表作「ピクセル」は、ひとつの物質から映像の連鎖を繰り返し、
やがて「細胞」と「光の皮膜」が増殖そていき、物体の輪郭線や質感を消失させます。
そして、またひとつの個体に融合させるという物質の相反する2つのイメージをつくりだします。
 キャンパスにシルクスクリーンを使う廣澤仁は、絵画表現を体を使った「労働」に還元・再構築し、
同じ版からそれぞれに異なった抽象イメージを増殖させます。
 元田久治の都市の崩壊するが連鎖した版画は、破壊と創造という人類が繰り返してきた行為、
また地球環境への警告にも見えます。見慣れた都市の廃墟としての非日常的姿は、
「過去」「現在」「未来」の時間軸を瞬時に連想させます。
 山田純嗣は自ら作り出した連続する立体を写真撮影し、更に銅板でイメージを加えます。
「二次元」と「三次元」、また「内(自分)」と「外(他者)」との交感を重ねることで、
自分自身の記憶とイメージを形にしていきます。
 それぞれの作家が創り出すイメージの増殖、
振幅を重ね表現された多様な作品と空間の融合をご堪能下さい。 (高島屋美術部)